Mac Studio に乗り換えた感想
MacBook Pro (15-inch, 2018) から Mac Studio (2022) に買い替えた。
今まであまり不満は感じていなかったのだが、Hot というサーマルスロットリングを可視化するツールを導入したところ、 少し負荷をかけただけで発熱問題を抱えた Core i9 の MacBook Pro にサーマルスロットリングが発生していることが分かり、買い替えたくなってしまった。
今回は以下の理由から MacBook Pro ではなく Mac Studio を購入した。
- ここ 2 - 3 年はリモートワークだし、今後も外で作業する予定がない
- クラムシェルモードがメインなので内蔵ディスプレイは要らない
- ディスプレイやバッテリーの劣化を気にしなくてよい
- 10Gb Ethernet が搭載されている (自宅のネットワークが未対応だが...)
注文した Mac Studio のスペックは以下の通り。
- M1 Max (10 コア CPU、32 コア GPU、16 コア Neural Engine)
- 64GB ユニファイドメモリ
- 4TB SSD ストレージ
M1 Ultra を注文する度胸はなかったが、このスペックでしばらくは戦えるのではないかと思う。
6 月初旬の時点で、出荷は 3 - 4 週間の予定だったが、実際には注文してから 1 週間で自宅に到着した。
良かったこと
とにかく快適になった。
- Apple Silicon 対応のアプリがサクッと立ち上がって気持ちがよい。対応していなくても早いが
- DaVinci Resolve で 4K 10bit の動画素材がプロキシを生成することなく編集できる
- ファンは常時 1300 rpm 前後で回っているが、静かな部屋でもノイズが聞こえないし、負荷がかかる処理を実行しても回転数が上がる気配がない
動画編集とか写真編集においてはパフォーマンスの向上を大いに実感したが、ソフトウェア開発においては正直あまり実感できていない。 元々不満がなかったのもあるし、シェルの移行が面倒でコマンドラインのツールを Rosetta で動かしているのもあるかもしれない。Docker for Mac がそもそも遅いし。
ただ、RubyMine + Visual Studio Code + iOS Simulator に加えて Miro を開きつつ Zoom でミーティングしてもファンが静かで、動作が重くなる気配がなく、全体的な快適度が底上げされた感じ。 大トルクの車ってこんな感じなのだろうか。
良くなかったこと
- なぜか分からないがスリープしてくれない。スリープしてもすぐに起きてくる。しかもファンが回らない。なのに夏場でもコアの温度が 50 度くらいで安定している (褒めていいのか分からない)。消費電力も 6W くらいなので、とりあえず放置している (温度や消費電力は iStat Menus 読み)
- 海外のフォーラム でも報告があるが、ワークアラウンドとしては Power Nap をオフにするくらいで、根本的な解決策は出ていないようだ
- 筐体が結構大きい (19.7 cm x 19.7 cm x 9.5 cm) ので、意外と場所を取る。いい感じの縦置きスタンドが出てほしい。販売はされていないようだが grip というスタンドが気になっている
少し後悔していること
ディスプレイやバッテリーの劣化、12 万円ほどの値段差を気にしなければ 14-inch の MacBook Pro でも同じ快適さが味わえて、場所を選ばず作業できることを考えると、MacBook Pro を買っても良かったかも、と少し後悔している...
古い MacBook Pro も別室で Zwift やミーティングをするために、週数回は出番がある。壊れたら MacBook Air を購入すればいいかなとも思っていたのだが、環境を揃えるのが面倒なんだよなぁ。
昔 iMac を購入したときも似た悩みがあった気がするが、しばらくは Mac Studio で頑張ってみる。