Windows がスリープから復帰する問題はネットワークアダプタだった (我が家の場合)
OS: Windows 11 Pro (22H2)
TL;DR
- Windows Update かドライバアップデートを行ったタイミングで Windows がスリープから復帰するようになった
- デバイスマネージャーのネットワークアダプタの設定で Wake On LAN を無効にすることで解決した
- 1 週間ほど運用して様子を見たが、スリープから復帰することはなくなった
5 月に Windows マシンを組んだ。しばらくは正常にスリープできていたのだが、7 月に Windows Update か何かのドライバをアップデートしたタイミングで Windows がスリープから復帰するようになった。
結果としてはネットワークアダプタの設定で Wake On LAN を無効にすることで解決した。
具体的には、デバイスマネージャーからネットワークアダプタのプロパティを開き、電源管理タブの「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外した。
自分の環境では、以下のネットワークアダプタに対して設定した。
- Intel(R) Ethernet Controller I226-V
- Intel(R) Wi-Fi 6E AX211 160MHz
- Xbox Wireless Adapter for Windows
Wi-Fi や Xbox Wireless Adapter については使用していないので、対応しなくても問題なさそうだが、念のため。 なお、BIOS の設定は変更していない。
そもそも、なぜドライバをアップデートしたタイミングで発生しはじめたのか分かっていない。 また、どこかしらから Wake on LAN のマジックパケットを受信しているはずだが、Wireshark でパケットを監視しても、どこからも受信していなかった。
他に調査したこと
役には立たなかったものの、他に調査したことをメモしておく。
powercfg /requests
を確認
powercfg /requests
を実行すると、スリープを妨げる要因を確認できる。
書いていて気付いたが、スリープから復帰する要因を確認したいので、powercfg /lastwake
や powercfg /devicequery wake_armed
を確認するべきだった。
‐ Windows がスリープしない、勝手に復帰する問題を powercfg でチェック・解決する(メモページ) - ぼくんちの TV 別館
powercfg /requests
の結果に LightingService.exe
という ASUS の LED をコントロールするプロセスが表示されていたので削除したものの、効果はなかった。
余談だが LightingService.exe
を削除するには ASUS の Armoury Crate というソフトウェアをアンインストールする必要があった。
このツールはシステムの状態を確認したり、ドライバを一括でアップデートをしてくれたりユーティリティー的なものみたいだが、あまり評判が良くないようだ。
実際、ファンの回転数をコントロールする Fan Xpert がアップデートできなかったり、WinRAR や Norton Security といった有料ソフトのトライアルをインストールさせようとする導線があって、印象が良くなかった。
イベントビューワーでログを確認
イベントビューワーでソースが「Power-Troubleshooter」となっているログを確認すると、スリープから復帰した理由が分かるらしい。
‐ Windows10 が夜中に勝手にスリープ復帰する場合の解決法 - ぼくんちの TV 別館
しかし、自分の環境では以下のように「スリープ状態の解除元: 不明」となっており、具体的な理由は分からなかった。
システムは低電力状態から再開しました。
スリープ時間: 2023-07-26T03:01:42.559896000Z
スリープ解除時間: 2023-07-26T03:03:46.413061800Z
スリープ状態の解除元: 不明
今回は Wake on LAN の設定で解決できたものの、ダメだったら面倒なことになっていたかもしれない。