Evernote のデータを Obsidian に移行した

去年からノート管理を Obsidian に集約している。これまで Notion、Scrapbox、Evernote など複数のツールに情報が散らばっていたため、それらをすべて一箇所にまとめている最中だ。

Evernote については既に使用を止めていたものの、長年蓄積したデータが残っていた。今回はそれらのデータを Obsidian へ移行した。

Evernote からのエクスポート

まず、Evernote のデスクトップアプリからデータをエクスポートする必要がある。ノートを複数選択してエクスポートする方法か、ノートを内包するノートブックごとエクスポートする方法の 2 つがある。前者には一度に最大 50 件までしか選択できないという制限があるため、ノートブックごとエクスポートするのがおすすめ。

エクスポート中に、いくつかのノートを書き出せない問題に遭遇した。画像が含まれるノートでエラーが発生することが多かった。原因を特定するため Evernote のアプリケーションログも調査したが、具体的な原因は突き止められなかった。それらのノートについては思い切って削除するか、重要なものは手動でコピペした。

Markdown 形式への変換

エクスポートが完了すると、ENEX (Evernote XML file) ファイルが生成される。これを Obsidian で使うために Markdown 形式に変換する。 Obsidian が公式で ENEX ファイルのインポートをサポートしているのだが、今回は evernote2md というツールを使用して変換することにした。

GitHub からバイナリをダウンロードして、以下のようにコマンドを実行する:

evernote2md --addFrontMatter notes.enex output

--addFrontMatter オプションを指定することで、Markdown ファイルの先頭にノートのメタデータ (作成日や更新日など) も Frontmatter 形式で追加されるので、情報の整理に役立つ。

---
date: "2017-02-09 09:04:37 +0000"
updated_at: "2017-02-10 10:12:08 +0000"
title: "foo bar"
source: desktop.mac
---

baz...

上記のコマンドを実行すると、output ディレクトリに Markdown 形式に変換されたテキストファイルや画像ファイルが吐き出される。このディレクトリを Obsidian の Vault に移動するだけでよい。

まとめ

とりあえず Markdown 形式でデータを持っておけば、コマンドラインツールなどで加工しやすいし、仮に Obsidian が使えなくなっても何とかなると思う。