Ergo42 を組み立てた

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Ergo42 という左右分離型のキーボードを組み立てた。

2018/06 に BOOTH で購入しそのままだったが、今ごろやる気が出て組み立てた。

キースイッチ・キーキャップの選定

キットにはキースイッチ・キーキャップが付属していないため、自分で調達した。 これも 2018/06 に TALP KEYBOARD で購入していた。

キースイッチ

Gateron MX Switch Brown を選択した。タクタイルで荷重が 55g のもの。

なぜこれにしたのか覚えていないが、クリック感があって、少し重めのキースイッチを試したかったのだと思う。((使っている ErgoDox EZ のキースイッチは CHERRY MX SILENT Red)) 静かな打鍵音が好みなので、サイレントタイプが欲しかったのだが、当時はショップに存在しなかったか在庫が切れていた記憶がある。

キーキャップ

DSA PBT Keycap を選択した。黒の無刻印が良かったため。

組み立て

組み立ての所要日数についてはだいたい 8 時間程度。2 日に分けて組み立てた。 組み立て難易度については難しくないと思う。坦々とハンダ付けをする感じ。

出来栄えについては満足しているが、Pro Micro の USB コネクタのもげ対策をしていないところが心残り。

参考にしたもの

まずは README。キットの内容や注意事項、ファームウェアを書き込む方法などが書かれている。

組み立て方については、以下の記事に助けられた。とても詳細に書かれている。ありがとうございました。

基本的にはこの記事を読みながら組み立てた。 導電チェックの箇所がよく分からず、プリント基板の配線を確認しながら導電チェックをした。ちょっと自信がない。

自作キーボード (Ergo42) を組み立てた - Qiita

Ergo42 Towel だが、組み立て動画も参考になった。

ハマったところ

ハンダ付け忘れで TRRS ケーブルを介して接続しているキーボードの入力が認識されない、ハンダ付け不良で特定の列のキー入力が認識されないというミスでハマった。 これについては記事にしている。

ファームウェアのコンパイル環境セットアップから書き込み

以前 ErgoDox EZ をカスタマイズするために QMK Firmware を書き込む環境を作ったことはあるが、現在使っている MacBook Pro には環境が無かったので作った。

手順については QMK Firmware の「Setting Up Your QMK Environment」を読めばだいたい分かる。

簡単に説明すると、以下の手順でビルド環境を構築する (macOS の場合)

  • QMK Firmware のリポジトリを clone
  • QMK Toolbox をインストール
  • QMK Firmware のリポジトリ内で util/qmk_install.sh を実行
    • Homebrew で必要なツールをインストールしてくれる

以下の手順で自分のキーマップを作成して書き込む

  • util/new_keymap.sh ergo42/rev1 chocoby を実行して自分用のキーマップを作成
    • keyboards/ergo42/keymaps/chocobyconfig.h, keymap.c ファイルが作られる
  • keymap.c を編集
  • make ergo42/rev1:chocoby:avrdude を実行してファームウェアをコンパイルし書き込む

使った感想

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この記事は実際に Ergo42 でキーマップを定義しながら書いている。 使い始めは混乱したが、だんだんと使えるようになってきた。

キーマップについては ErgoDox EZ と同じような感覚で使えるように似せている。 今のところは数字や記号を打つ際に一度手を止めて頭で考える必要がある。

自分のキーマップはこちら。

打鍵感についてはとてもいい感じ。クリック感があるのは意外と良い。 打鍵音も良いが音が少し大きい。自宅で使う分には良いが、職場でノリノリにタイピングするにはちょっと注意が必要かも(個人の感想です)

キーボード自体が小さいので、カバンに入れてもあまりスペースを取らず持ち運びに適していると思う。 無印良品あたりに良いケースがないかなあ。

今後

自分でキーボードを組み立てるのはとても満足感があった。キーマップをカスタマイズするのも楽しい。

ErgoDox EZ に満足しているので沼にハマるつもりはなかったのだが、自作キーボード界隈で高い評価を得ている Mint60 も組み立てたいなと思ったので早速注文した。組み立てが楽しみ。

キーボードをいろいろ作っても脳の切り替えが大変なので、程々にしたいなとは思っている。 しかし、いろいろなキースイッチでキーボードを組んでみたいという誘惑もある...

TRRS ケーブルについても、自分の好みに合うものを作ってみたい。

つづく。

20200805162023

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